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【8月18日・旅立ちの日・・・魂は永遠 その3】

パールの終末の記録(7回目




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( ..)φ前回の追記メモ◆検査の後のメモ


「極度の脱水がもとでジュンカンフゼンがおこっています」

『ジュンカンフゼン??』
とっさに、頭の中に漢字が浮かばない。
数秒遅れて、循環不全と理解する。

脱水のため、心臓が極端に小さくなり、血管が細くなっている。

腸の動きが悪い。蠕動運動が少ししかない。
異物が残っているかどうかはあきらかではない。


腸炎を起こして腹膜炎がひどくなっている。
その原因が、大腸性腸炎によるものか、異物から
きているものかはわからない。

腸管粘膜からの出血は大腸の可能性もあり、
小腸の可能性もある。

点滴でアルブミン値を上げ、炎症を補正する。
下痢についても点滴で。

最悪の場合は、血漿輸血で手術の可能性も視野に
入れなければならない。







・・・前回のつづきです・・・




車に乗って、帰宅して、遅い昼食をとった。
「少し寝なさい」夫に促されて仮眠をとった。

・・・が、しばらくして電話の着信音におこされる。

病院からだった。

パールの容体が急変したと言う。
血漿を輸血したいのだが、同意するかどうかの
問い合わせだった。


輸血・・・!?


輸血って言われたら、もう相当危ないってことだ!
最終手段だ。
でも、やってみるしかない!


輸血に同意した。



「いつでもすぐ電話に出られるようにしておいてください」

担当獣医さんがそう言って、電話は切れた。
2時だった。


一瞬の緊張感。
茫然としながらも、頭のどこかがしっかりしている。


「ねぇ、すぐに電話に出られるようにしてください、って!」と
夫に告げた。




そして、約30分後、再び、病院から電話。

「いますぐ来てください!」




大急ぎで車に乗る。

「覚悟をしておくんだぞ!」
「わかってる!」


車の中で、これは夢なのか、現実なのか?
何かのドラマでも見ているのか・・・?


緊張感の中に冷静さがある。
頭がクリアになっている。


助手席に座っている私。
パールが私を呼ぶ声が聴こえる。


『パッくん、がんばって!! いまいくから!』




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車が病院に到着した。

ドキドキしながら、不安な気持ちで、大急ぎで
中に入る。



パールの姿が目に飛び込んできた。



酸素マスク、点滴・・・
意識はなく、横たわっている。
荒い息をしているだけ。



「いま、ショック状態に陥っています」
獣医さんの説明を聞いた。


電話をかけたときは血圧が下がって危ない状態だった。
しかし、その後、70まで回復した、と・・・


モニターの数字を見ると、確かに70だった。


「パッくん!!」
パールに近寄って声をかけると、右の耳がかすかに動いた。



「本人ががんばりたいか、がんばりたくないか、
言葉は聞けないので何とも言えません。
医療者として最善を尽くしています。
一度持ち直したのだからがんばりたいのだと思います。
奇跡を信じたい・・・」

担当獣医さんはそう言った。
私は答えに迷った。


でも、いますぐにでも、機械を外してほしいとは
言えなかった。私も奇跡を信じたい。


「そばについていていいですよ」
担当獣医さんの言葉に甘えて、その場でパールを
見守った。


大量の下血が止まらなかった。
看護師さんがその都度シーツを替えてくれた。

何回、替えてくれたのだろう・・・数えきれない。


獣医さんは代わる代わる様子を見に来て、私たちを
気遣ってくれた。担当獣医さんはずっとそばにいて
私たちに寄り添った。


モニターとパールを見くらべる・・・
パールのそばにいてずっと彼を見守った。

しかし・・・血圧はどんどん下降して、もう上昇することは
なかった。
50台、40台・・・もう、腹をくくっていた。


このまま延命させていても苦しませるだけ・・・
パールは、私たちのために、きょう1日、とてもがんばって
くれたんだから。

もう、十分だよね、もう、いいよね・・・


「パッくん、もうがんばらなくていいよ」
そう言い続けた。



「もう十分に治療をしていただきました。
ありがとうございました。そろそろ、楽にさせて
やりたいです。きょう1日、本当にお世話になりました」
夫とふたり、担当獣医さんに頭を下げた。


酸素が止められ、点滴の装置が止められた。


「パール、がんばったね~、エラカッタね~」
パールの背中をなでた。


パールは2~3度、首を上げて大きな息をしたあと、
す~~っと旅立った。



担当獣医さんが、パールの脈を確認し、深々と頭を下げた。
「力およばず、大変申し訳ございませんでした」
18時12分だった。


「いいえ、本当に、十分尽くしていただきました。
本犬も喜んでいると思います。本当にありがとう
ございました」


これから、パールの体を清めて私たちに返してくれるという。


パールは3人の獣医さんにストレッチャーに乗せらて
処置室へ入って行った。


1時間ほど待つことになった。
不思議と気持ちは落ち着いていた。


パールの最後を、この病院で迎えられてよかった。
患者が来ない病院で、

私は何もしないでパールを見ているだけでよかった。

もし、あのまま家にいたら、パニックに
なってオロオロして、何もできなかったに違いない。

パールがここを最後の場所に選んだんだ。
私の手を煩わしたらかわいそうだと思って。

きれいな病院で、運よく誰も患者がこない日で、
たくさんの医療スタッフが
朝からずっと、手厚い治療と看護をしてくれて。
彼をこんなに丁寧に扱ってくれて・・・

担当獣医さんは、朝からパールにつきっきりになっていた。
私たちにも気を遣ってくれたから、不安な気持ちも
なかった。


7時過ぎ。
清められたパールがストレッチャーに乗せられて
私たちのもとへ帰ってきた。


「パッくんお疲れさま」


獣医さんたちが駐車場までパールを運んでくれた。

そして、深々と頭を下げ、見えなくなるまで私たちを
ずっと見送ってくれた。



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